令和5年度第1回「サーモン勉強会」を開催しました(2023.7.7)
令和5年7月7日(金)に、北海道大学函館キャンパス講義棟第5講義室において、サーモン研究部会が企画の「サーモン勉強会」が行われました。
令和5年度第1回目の勉強会は「陸上養殖技術」をテーマとして開催され、約35名のプロジェクト関係者と北海道大学の学部生・大学院生の参加がありました。
勉強会は、北海道大学大学院水産科学研究院の藤本貴史 准教授の司会により進められ、最初は、株式会社FRDジャパンの十河(そごう)哲朗 代表取締役co-CEOから「Basics of RAS(Recirculating Aquaculture System)」と題してご講演をいただき、「世界と日本の漁業生産量とサーモン養殖状況」「閉鎖循環式陸上養殖システムのメリット」などについてのご説明と、学生には『世界で戦える事業を創ろう』との起業家マインドに関するメッセージをいただき、また、水産に関わる仕事の面白さ等についても語っていただきました。
質疑応答では、学生が研究で使用している水槽に関連する質問に対してアドバイスをいただき、参考図書までご紹介をしていただきました。
次に、日本サーモンファーム株式会社の鈴木宏介 代表取締役社長から「垂直統合型サーモン大規模養殖事業における循環陸上養殖技術の利活用」と題して講演をいただき、稚魚から加工までを自社グループのみで完結する垂直統合型の事例説明、循環陸上養殖を利用した中間育成と海面養殖を用いた生産システムの実例を説明していただくとともに、起業家マインドに通じるような、事業を通した自然・社会・経済の持続可能性についてもお話をいただきました。
出席した学生等からは、サーモン養殖と気候変動、なぜ海面養殖なのかなどの質問が出され、北海道でのサーモン養殖の可能性や陸上養殖とのコスト差等について、丁寧にご説明をしていただきました。
〇北海道大学地域水産業共創センターのホームページもご覧ください。
「令和5年度CREEN人材育成プログラム 第1回サーモン勉強会を実施しました(2023年7月7日)」