内閣府「地方大学・地域産業創生交付金事業」

サーモン研究部会の第3回「サーモン勉強会」を開催しました(2022.12.16)

 令和4年12月16日(金)に、北海道大学函館キャンパス講義棟第5講義室において、サーモン研究部会が企画の第3回「サーモン勉強会」が行われました。
 第3回目の勉強会は「サーモン養殖の育種~出荷まで(飼育技術)」をテーマとして開催され、約25名のプロジェクト関係者と北海道大学の学部生・大学院生の参加がありました。
 勉強会は、北海道大学大学院水産科学研究院の藤本貴史 准教授の司会により進められ、最初は、弓ヶ浜水産株式会社 養殖部 大槌事業所の山下量平所長から「弓ヶ浜水産のサーモン養殖事業と題してご講演をいただき、「現在の生産状況と課題」「岩手県における地元との連携による養殖事業」「海藻養殖によるCO2削減の研究」「養殖魚100%利用」「ASC認証取得」などについて、ご説明をいただきました。
 質疑応答では、他のサーモンとの差別化を図るために「ギンザケ」が選ばれたこと、採卵センターの設立目的の一つとして「ストーリー性強化(地元生まれ・地元育ち)」があることなどの、ご説明もいただきました。
次 に、株式会社ニッスイ(今月1日に商号を日本水産株式会社から変更したそうです)中央研究所 大分海洋研究センターの森島 輝センター長から「ニッスイグループにおけるサケ育種研究」と題して講演をいただき、最初に「水産資源の持続可能性に関する取組み」の重要性についてお話をいただいた後に,「養殖魚種の特色を考慮した育種が必要であること」「養殖課題」などについてご説明をしていただきました。
 ご講演をたいだいた講師のお二人は北海道大学大学院水産科学院のご出身であり,母校での熱のこもったご説明に対して,出席者からも熱心な質問が寄せられていました。
 本年度最後となる4回目の「サーモン勉強会」は,年明けの2月に開催する予定です。

―サーモン勉強会のチラシ―