内閣府「地方大学・地域産業創生交付金事業」

サーモン研究部会が企画した「サーモン勉強会」が始まりました(2022.12.2)

 令和4年12月2日(金)に、北海道大学函館キャンパス講義棟第5講義室において、本プロジェクトのサーモン研究部会による「函館マリカルチャープロジェクト サーモン勉強会」が行われました。
 この勉強会は、サーモン研究部会がサーモン養殖事業化に関する多くの知見を得ることを目的として企画したものであり、今年度は計3回の開催を予定しています。
 第1回目の勉強会は「餌」と「養殖技術」をテーマとして開催され、併せて、北海道大学大学院水産科学院の「積上げ特論」としての開催となり、約50名の参加者のうち半数は大学院生の参加となりました。
 勉強会は、冒頭の北海道大学大学院水産科学研究院の平松尚志 准教授による本プロジェクト概要を含む勉強会の趣旨説明に始まり、その後、高知大学教育研究部自然科学系農学部門の深田陽久 教授から講演をいただき、「餌の開発で重視されるのはタンパク質の節約効果」であることなどのご説明がありました。
 次に、飼料メーカーであるフィード・ワン株式会社の大石岳人 研究員から配合飼料等に関するご講演があり、餌の製造コストや配合飼料・梱包資材のCO2排出量などのビジネス現場に近い興味深い内容のご説明をしていただきました。
 最後に、日東製網株式会社函館工場技術部総合網研究課の細川貴志 課長から海面養殖用生け簀等に関するご講演があり、沖合養殖に向けた技術紹介の中では、カーボンニュートラルに貢献する100%リサイクル可能な銅合金製の網のご説明もありました。
 講演後の質疑応答では、魚粉・魚油や浮沈式生け簀などの多くの質問があり、ご講演をいただいた皆様から詳細なご説明をいただき、第1回目の勉強会を終了しました。