JAおとふけ青年部役員の皆さんにプロジェクト概要等を説明しました (2026.2.17)
2月17日(火)、JAおとふけ青年部の役員の皆さんが研修のため、函館市国際水産・海洋総合研究センターを訪問されました。
農業が盛んな音更と、漁業文化が根付く函館は、一見すると異なる分野ですが、一次産業の現場には、共通する課題が多く、今回の研修でも、漁業の取組みから農業にも通じる視点を学びたいとの思いがあったそうです。
当日は、一般財団法人函館国際水産・海洋都市推進機構の川村事務局長より、「函館国際水産・海洋都市構想」や海洋研究センターの役割、キングサーモン・マコンブ完全養殖やRCN(地域カーボンニュートラル)に取り組む函館マリカルチャープロジェクトについてご説明させていただきました。


質疑応答では、まず気候変動の影響が話題になりました。函館ではイカの漁獲が減り、代わりにブリやカツオが増えている現状があります。一方、音更でも「将来、小麦が育たなくなるのではないか」という不安が語られました。
青年部からは「イカがとれないなら、ブリやカツオに切り替えられないのか」という質問もありました。漁業も農業も同じで、転換には設備や技術が必要で、簡単には切り替えられない点を共有しました。
また、若者の地域定着も共通の課題として挙がりました。函館マリカルチャープロジェクトでは、養殖現場での実践教育を通じて人材育成に取り組んでいますが、音更でも「若い人が地域に残りにくい」という悩みがあるとのことでした。
さらに、音更では、小麦のほかに豆やビートの栽培が盛んですが、一次産品は、需要と供給のバランスで相場が形成され、多くの生産者は価格を決めることができません。しかし、物価高騰により資材費だけがどんどん高くなり、「このままでいいのだろうか」という迷いも生まれているとのことでした。
今回のセミナーを通じて、農業と漁業という異なる一次産業が、気候変動、人材不足、地域産業の持続性といった共通課題を抱えていることが明確になりました。分野は違っても、地域の未来を考えるうえで学び合える点は多く、私たちにとっても大きな気づきのある時間となりました。




