函館マリカルチャープロジェクトイベント「次世代へつなげる価値と魅力『函館真昆布』」を開催しました(2025.3.1)

2025年3月1日(土)函館市民会館にて函館マリカルチャープロジェクトイベント「次世代へつなげる価値と魅力『函館真昆布』」を開催し、約150人の方々にご参加いただきました。
本イベントは、昆布生産量日本一の函館が誇る「函館真昆布」の価値と魅力を再認識するとともに、気候変動や漁業者の担い手不足によって希少価値のある昆布が失われつつあるという現状を知り、次世代へ「函館真昆布」の伝統と誇りを守るため私たちが今できることを考える機会としたいと開催しました。


サブ会場では、函館真昆布と函館マリカルチャープロジェクトに関する展示、昆布水の試飲を行いました。




イベントは、大泉函館市長の主催者挨拶からスタート。

その後、南茅部地区の真昆布や漁に携わる方々が登場するドキュメンタリー映画『ここにいる、生きている。~消えゆく海藻の森に導かれて~』ハイライト版を上映しました。


休憩後は、「函館真昆布を味わう」と題し、五島軒の函館カレーの食べ比べを実施。ビーフブイヨン100%のカレーと函館真昆布だしが7、ビーフブイヨンが3の黄金比でブレンドしたカレーを参加者の皆さまに試食していただきました。
五島軒代表取締役社長の若山豪氏からは、函館真昆布だしを活用したカレーの開発経緯や函館真昆布だしを使用した新たな商品のお話など函館の食材、生産者にこだわる想いをたっぷり語っていただきました。




続いて、「『函館真昆布』の価値と魅力」をテーマにパネルディスカッションを開催。ドキュメンタリー映画「ここにいる、生きている。~消えゆく海藻の森に導かれて~」のプロデューサーである株式会社No.0取締役の大野裕子氏がモデレータを務め、パネリストとして上記映画の監督長谷川友美氏、同映画にも出演され、大阪・空堀の有限会社こんぶ土居代表取締役の土居 純一 氏、本プロジェクト副事業責任者であり北海道立工業技術センター長の安井 肇 氏の3名が登壇しました。それぞれの立場から、「函館真昆布」の持つ価値や魅力、直面する課題、次世代への継承について意見が交わされました。(なお、同映画出演者で南茅部の昆布漁師・川井英親氏は体調不良により登壇は叶いませんでした。)


イベントの最後には、本プロジェクトの事業責任者である一般財団法人函館国際水産・海洋都市推進機構の嵯峨 直恆 推進機構長が閉会の挨拶を行い、大盛況のうちに終了しました。

参加者の皆さまからは、映画を通じて真昆布の未来を守るきっかけになることを期待する声や上映の場を広げ、より多くの人に昆布の価値を伝える機会を増やしてほしいという要望もありました。また、五島軒のカレーも大好評で、「昆布だしによるうま味やまろやかさが増して、リニューアル後の方が美味しい」という感想が多く聞かれました。さらに、地球温暖化が昆布の生育に与える影響を懸念する声もが多く、単なる問題提起にとどまらず、具体的な対策や取り組みを示してほしいという要望が寄せられました。
このイベントを通じて、「函館真昆布」の価値や魅力を改めて実感していただきました。これからも、より多くの方にその魅力を伝え、未来へと守り続けてほしいと思います。私たちも引き続き、「函館真昆布」の価値を広める取り組みを続けてまいります。ご来場いただいた皆さま、NCVケーブルテレビの生中継やYouTubeでリアルタイム映像をご覧いただいた皆さま、ご出演いただいた皆さま、本当にありがとうございました!