内閣府「地方大学・地域産業創生交付金事業」

函館マリカルチャープロジェクト・キックオフシンポジウム(2022.6.28)

  1. 令和4年6月28日(火)に、函館市、国立大学法人北海道大学、(公財)函館地域産業振興財団、(一財)函館国際水産・海洋都市推進機構の共同主催により「函館マリカルチャープロジェクト・キックオフシンポジウム」を開催しました。
  2. 本シンポジウムでは、内閣府「地方大学・地域産業創生交付金」の令和4年度交付対象事業として採択された事業計画「魚介藻類養殖を核とした持続可能な水産・海洋都市の構築~地域カーボンニュートラルに貢献する水産養殖の確立に向けて~」(申請:函館市)が採択されたことに伴い、漁業関係者、関連事業者、諸機関をはじめ学生及び市民の皆様へ、交付制度と本実施事業の概要を紹介しました。
  3. シンポジウムの開催にあたり、函館市・工藤壽樹市長及び国立大学法人北海道大学・寶金清博総長の開会挨拶に続き、来賓としてご出席いただきました内閣府地方創生推進事務局より中野理美参事官よりご挨拶をいただきました。
  4. その後、本事業のプロジェクト概要について、「サーモン養殖研究開発」に関し国立大学法人北海道大学大学院水産科学研究院の藤本貴史准教授 (サーモン研究部会長)より、「コンブ養殖研究開発」に関しては同大学院の水田浩之教授(コンブ研究部会長)より説明を行いました。
  5. 引き続き、「サーモン養殖ビジネスの『今』と最新の養殖技術」と題して株式会社林養魚場代表取締役の林 総一郎氏に、「函館の海に潜む2つのキング」と題して北海道立工業技術センターの安井 肇センター長にご講演をいただきました。
  6. 最後に、本事業の事業責任者である(一財)函館国際水産・海洋都市推進機構の嵯峨直恆推進機構長より、本事業に対する決意表明と参加された皆さまへのご協力をお願いし、閉会いたしました。
    なお、本シンポジウムには、オンラインでの参加を含め約200名の方にご出席いただき、本事業に対する関心の高さが覗われるシンポジウムとなりました。

(注記)

※ マリカルチャー(mariculture)とは、海中養殖などの意味です。mariはラテン語で「海」を意味し、cultureは「耕されたもの」が語源で、養殖、耕作、文化などを意味します。
本プロジェクトは水産・海洋に関する産業を興すことが最も重要なゴールとなりますが、将来的には、新たに函館の水産・海洋に関する「文化」も築かれていくと期待されます。
つまり、函館マリカルチャーというプロジェクト名には、養殖の産業化を函館の新たな文化形成に繋げたいという思いを込めています。